新規就農者の道しるべ

新規就農して24年目になります。

小学生の頃から田舎で農家になることを夢見ていました。農家になる為にはどうすれば良いのか考え、東京農業大学を卒業後、香取市の有機農家に1年間研修に入り、その後成田市の有機栽培の出荷グループに入り独立することになりました。

1年目の売り上げは36万円で生活できる利益は出ていなかったです。経営が軌道に乗るまでに5年かかりました。

現在は社員5人ともに4ha+ハウス30aで年間12品目を有機栽培で契約出荷しています。

 

私は就農当初から生産団体に入ったお陰で生産のノウハウを共有させて頂き、農機等も貸して頂き、売り先をシェアして頂きました。

1年目に耕運機で耕しているのを見かねて、中古トラクターを紹介して支払を立て替えてくれたこと。

2年目にメンバーの畑でお試し栽培させて頂き、成功体験が出来たこと。

3年目に売り先を決めずにサラダ菜を栽培し、出来たのに結局全廃棄したこと。

ついやりがちな失敗の落とし穴を知り、時間と体力を生産に投入することも大事です。そのうえで成功体験は自分が作ったものでなく先輩に助けられ導かれたものに感じます。

そこで新規就農者が自立するにあたって必要な生産技術、経営判断、販路開拓等、多岐にわたって相談にのります。

 

・生産技術を向上させるための講座を開設します。

・年間作付け計画を一緒に立てられます。

・資材や農機具等を購入する際にサポートできます。

・技術の向上が認められればなれば売り先もシェアできます。

・圃場を貸し、畑で同じ品目を作ることも可能です。(プラス技術指導)

 

新規就農者が成功体験を積み重ね、自立できる道しるべをサポートします。

最後に新規就農は誰でもできるような簡単なミッションではありません。それでもこの素晴らしい農業の魅力に気づいき、農業界で生き残っていきたいと考えている方にこの想いが繋がれば幸いです。 


ジャガオカファーム 岡田耕治

就農独立プランは2年間になります

独立に向けては、国の就農準備制度を活用します。
研修2年間は就農準備資金で、独立後は経営開始資金、経営発展支援事業を活用します。

令和6年3月27日千葉県認定研修機関になりました。 農業をはじめる.JP (be-farmer.jp) 

1年目は栽培管理、収穫、出荷作業の一連を1年を通して学び、合わせて圃場管理についても学びます。

2年目は1年目の作業の精度を上げながら、機械作業全般、経営者としての能力アップに努めます。作付け計画を立て実践して農業者としての実力をつけています。
後半は経営計画書も作成し独立に向けて準備も進めます。

独立までの道のり

例)ジャガオカファームの新規就農編

研修受け入れ農家を決める

これから研修先から学ぶことが今後の農業の土台になります。栽培技術、経営判断、販路開拓等、起業に必要となる基礎能力を身に付けること。技術や知識を言語化出来る農家は案外少ないです。非農家出身者にとって農業のいろはを学べる研修先を見つけることは重要です。


例)研修期間2年間 研修農家5日、空いた日は他の農家でバイトをしていました。

どんな農業がやりたいか 所得目標を決める

独立就農か雇用就農、慣行栽培か有機栽培、単品目か多品目、家族経営か企業型経営等、色々選択のある中でどれを目指したいかを想像する。それと同時にどうやって収入を得るかを計画する。


例)有機農業を家族経営でやりたい。世帯収入(自分+妻)は600万を目指す。

研修時代にマスターしなければならないこと

研修中すべてのことに能動的に取り組む。研修中で起きていることは独立後に起きることだと思って間違いないです。

2年間の間に栽培技術知識は出来る限り身に付けることが独立後の手助けになります。

1年目は技術のマスターに全力で取り組む。栽培管理、収獲、出荷調整作業が正確に効率よく出来ることは農作業の基本スキルです。2年目は機械作業全般、圃場管理を実際行いながら農業者としてのレベルアップをはかり、経営に必要な労務管理、会計管理も学んで経営者としての能力アップに努めます。

研修中にコミュニケーション能力も上げて色々な繋がり、チャンネルを作っておくことがとても大事です。人間関係が独立後の大きな財産になります。

目標は、1年目で圃場内どんな作業もこなせる作業マスターになること。2年目で農場管理を任せられる農場長になる。2年間を通じてチームで農業する連携からコミュニケーション力を学ぶ。

独立準備 栽培技術の習得

施肥、播種、育苗、定植、選定、収獲、調整、出荷すべての作業をマスターしなければなりません。各作業の方法はもちろん、その作業の意味も理解しなければなりません。そのうえで正確に効率よく作業できるようになることを目指します。。

栽培技術とは高品質、高収量、出荷量の安定を作り出す土台になります。A品を安定的に生産することを目指さなければ栽培技術は上がりません。

栽培とは減点方式です。100点満点の野菜を減点をなるべく抑えて80点以上の野菜を安定的に出荷できるプロ農家を目指しましょう。


例)播種日が遅れた-5点。定植時に潅水が不十分で苗が一部枯れる-8点。曇天が続き病害虫が増えた-9点。合計78点 

独立準備 農地の確保

農地は信頼できる農家の先輩に相談にのってもらいながら決めましょう。良い農地(面積がまとまっている、日当たり水はけが良い、道路が隣接していてアクセスが良い等)の条件は初心者に見極めることは困難です。畑の条件を改善するのはコストも時間もかかるので条件の良い農地を見つけることは成功への大きな鍵です。畑は貸し手がよければ農業委員会を通して賃貸契約を結びます。いきなり作付けせず、堆肥や緑肥で畑の土作りを始めます。

残念ながら条件の良い畑は地元の有力な農家が借りていきます。残った良くない畑を借りることなく、焦らずいい出会いが来るのを待ちましょう。

例)1年目は20a+30a 2枚の畑を借りました。

独立準備 作業場の確保

作業場は畑や自宅から出来るだけ近くが良いです。賃貸で農家の空き家(作業場や倉庫、育苗ハウスを建てられるスペースがある)を探す。出荷作業をするために雨風をしのげるスペースは必要です。資材や機械も露天というわけにもいきません。一時的にハウスも代わりになりますが長期的には倉庫が使い勝手はよいです。就農して数年間は計画内容が変更することも多々あるので極力賃貸で契約する。数年して自分の自己資金、実力を踏まえて投資することをおすすめします。


例)倉庫や自宅に軒をDIYで作って雨をしのげるスペースを確保しました。育苗ハウスは台風で壊れたハウスを無料で譲って頂き、再建しました。

独立準備 機械の確保

機械の確保が準備の中で一番難易度が低いです。新品か中古はその機械の使用頻度、耐久性、価格によって決めなければいけません。

例えば 軽トラは農業仕様で新車か程度の良い高年式を購入します。中古の軽トラは需要が高く割高で、農家仕事で毎日欠かせないものなので、10年間は安心な新車かそれに近い車がおすすめです。使用頻度の高いトラクターや管理機は修理になるリスクの少ないものを選びましょう。安い中古はそれなりのリスクはついてきます。機械をすべて新品で揃えているとお金がいくらあっても足りません。どこに資金をかけるかは慎重に考える必要があります。


例)1年目で7万円の軽トラ。2年目で30万の中古のトラクター23馬力と3万の中古管理機を先輩の紹介で購入しました。

独立準備 住宅の確保

農地の次に大事な選択になります。農地の近くで住居、作業場、倉庫、育苗ハウスのスペースが揃った農家の空き家が最良です。変えられない全体の面積や周りの環境を重視し選ぶことがポイントです。


例)300坪農家の空き家 30坪作業場 10坪倉庫 50坪育苗ハウス 賃料月1万。住める状態に自分ですることが必須。 

就農までの準備資金

資金の使い道を考える。取得するもの、賃貸で良いもの、事業が軌道にのってから投資するものと区別する。農業で本格的に収益が出るのは早くても2~3年目以降だと考えましょう。1年目から野菜が順調に出来て計画通り出荷できることは奇跡だと思っていた方が良いです。それまで自己資金はなるべく減らさずに、事業の支出を抑える。借り入れが出来て始めて一丁前なんて聞いてことがありますが、自分は借り入れは極力少ない方がいいと考えています。野菜が上手に出来る。出来た野菜が売れるなんてことは前提にしないほうがいいです。失敗はしない方がいいですが、避けられない失敗はやってきます。そんな時に自己資金が心の安心材料になりますし、返済は焦りのもとにもなります。


例)農家の空き家を3年間借りたのち、借りていた物件を購入。1年目は農作業の合間の朝晩に畜産のバイトをし、農業資材は育苗ハウスもトンネル資材も頂きものでやりくりしていました。自宅や作業場は直せるところ自分で補修し、やり過ごしていました。

独立準備まとめ

どんなに準備しても就農した途端、レールのないジェットコースターでブレーキなしで下っていくくらい余裕がなくなります。失敗しても間違った選択だったとしても、くよくよせずに常にトライ&エラーで行くしかありません。そんな時、研修時代に身に付けた技術や知識が助けにもなりますし、お手本となる先輩や相談できる仲間がいることが大きな救いになります。
自然相手の農業は色々な奇跡が積み重なって成り立っていると毎回感じます。農業人としてやれる準備を怠らず、目の前の畑に実直に向き合い、周りの人への感謝を忘れずにいれば道が拓けるように思います。
独立を志した時から経営は始まっています。一緒に生き残る術を共有し明るい未来を語りましょう!